所在地：東京都豊島区
用途：事務所・店舗
新築：1987年
改修：2013年
下地：磁器タイル
工法：アドグラピンネット工法
設計：清水建設㈱
元請：清水建設㈱

住友池袋駅前ビルはJR池袋駅東口を降りて徒歩2分という至便の地にあります。
1987年(昭和62年)1月に住友不動産・清水建設の設計・施工で竣工した同ビルは、地上9F、地下2Fの鉄骨・鉄筋コンクリート造の大型オフィスビルとして、4半世紀に亘って東池袋近隣の人々に地域ノシンボル的構造物として親しまれてきました。かつて青江三奈が歌いミリオンセラーとなった「池袋の夜」のLDジャケットにも同ビルのエントランスを背景に歌う彼女の姿があり、年配者には懐かしいビルです。
同ビルは2007年(平成19年)にリニューアルを行っていますが、平成23年3月11日に発生した東日本大震災により外壁タイルの一部が破損したため、今回の大規模な外壁修繕工事となりました。

本修繕工事にあたって事業主より強く求められたポイントは下記の3点です。
・タイルの落下を完全に防ぎ、外壁の安全性・耐久性を長期間保ち続けること。
・既存タイル張り外壁を一新し、美しく高級感のある石張りの景観をつくること。
・絶対に事故を起こさず、安全を確保しながら品質の高い施工を行うこと。

これらの条件を具備するとともに、東日本大震災でも安全性が実証されていた「アドグラピンネット工法」を提案し、採用されました。